はじめに:引き継がれる過酷な掟ポケモンセンター利用禁止(回復は道中の拾得物・フレンドリィショップでの自腹購入のみ) 御三家なし・初期支給ゼロ(親の後ろ盾を持たない「孤児・独り育ち」の生身スタート) 瀕死=戦死・除隊(情に流されず、散った仲間の命のバトンを次の1歩へと繋ぐ) ボックス不可・手持ち6枠の限界(生身の両手で抱えられる命の数のみで踏破する) 第7章:カスミ撃破直後の壊滅と、クチバへの死線ハナダジムでカスミのスターミーを撃破した瞬間、戦場に残されていた現実はあまりにも残酷でした。妹「なじょっさ」が命を削って敵の「いいキズぐすり」を吐き出させ、最古参の「マンさん」も肉壁となって瀕死に沈み、生き残った「なじょっく」のHPはわずか17。手持ちの大部分が瀕死と赤ゲージに染まる半壊状態でした。 瀕死となった仲間を掟通り除隊させれば、戦力は完全に瓦解する寸前でした。命からがらクチバシティを目指して南下する道中、さらなる悲劇が襲いかかります。新たな戦力を確保しようとした捕獲戦において、貴重な先制の矢であったコラッタの「ヒサ」が急所被弾により戦死。 しかし、その絶望の淵で二つの光が繋がります。「ふたたび」(ピジョン)の合流:除隊となった初代相棒「はじまり」の翼と遺志を受け継ぐ、実質の第2の御三家。 「よろず」(ニャース)の登用:特性「ものひろい」で道具を拾い集め、破産と詰みを回避するための生命線。 手元に残されたわずかな薬と、冷たくなりかけたマンさんを抱え、一行は命からがら港町クチバシティへと滑り込みました。 第8章:豪華客船サントアンヌ号と「お母様」の無償の愛クチバの港に停泊していた豪華客船「サントアンヌ号」。その一室の扉を開けたとき、過酷なサバイバルを続けてきたスケープゴの運命が大きく動きます。 そこにいたのは、心優しい一人のご婦人――「お母様」でした。 「旅の途中で疲れたのね。ここで休んでいきなさい」 実家を持たず、ネグレクトと理不尽の中で「無償の施し」など一度も受けたことがなかった孤児にとって、そのふかふかのベッドと温かい言葉は、人生で初めて触れる本物の「家庭の温もり」そのものでした。 瀕死のマンさんの奇跡的な蘇生カスミ戦で倒れ、除隊の危機にあったマンさんをお母様の温かい毛布が包み込み、奇跡的に息を吹き返しました。 守護神「セーフティ」(ダグトリオ)の獲得「失敗しても帰れる安全基地(お母様)」という後ろ盾を手に入れたことで、ディグダのあなへの危険な探索が決行可能に。マチス戦の電撃を完封する切り札、Lv29のダグトリオ「セーフティ」を無傷でスカウトすることに成功します。 息子の思い出話から授かった「知恵」「うちのエリートトレーナーの長男がね、昔マンキーを育てていて……28くらいで進化したかしら」「バトルサーチャーはクチバのポケセンにいる女の子からもらったそうよ」。攻略情報を遮断する掟の中、元エリートの母の昔語りという形で、オコリザルへの進化ラインと重要アイテムの噂が自然と耳に入りました。旅立ちの形見お母様の息子が使っていたという「ランニングシューズ」や服を譲り受け、よろずは頭を撫でられ、荒みきっていたスケープゴの人間不信は完全に氷解していきました。 船内の紳士たちとの戦いとお母様のケアを往復することで、所持金は一気に3万円を突破。マンさんはLv28で堂々たる「オコリザル」へと進化を遂げ、かいごろ(ピクシー)、なじょっく(クサイハナ)、ふたたび(ピジョン)、セーフティ(ダグトリオ)の主力5匹全員が、バッジ制限ギリギリのLv27〜30前後にまで鍛え上げられました。 第9章:出航の汽笛と葛藤――親離れの決断しかし、サントアンヌ号はいずれ出航する船です。船長から「いあいぎり」を受け取れば、二度とこの部屋に戻ることはできません。 「このままお母様と一緒にここにいたい。荒波に戻りたくない」階段の手前で足がすくみ、激しい葛藤に襲われるスケープゴ。しかし、「ここは自分の甘える場所ではない。お母様にもらった愛を胸に、自分の足で歩き出さなければならない」と覚悟を決めます。 通路で待ち構えていたライバル「おんしつ」の「ボンジュール!」という軽薄な挨拶を、極限まで鍛え上げた大エース「かいごろ」のメガトン級の鉄拳で一蹴。お母様に最後の感謝と別れを告げ、桟橋へ下り立った瞬間、けたたましい汽笛と共にサントアンヌ号は白波の彼方へと消えていきました。 去り際、お母様はこう教えてくれていました。「シオンタウンという街の供養塔(ポケモンタワー)には、亡くなったポケモンたちが眠っているわ。その上の階には、あなたたちを癒やす結界があるはずよ。そこを目指して頑張りなさい」第10章:電撃のクチバジム粉砕と、暗黒のイワヤマトンネル船を降りれば、再び1円と1発の被弾を争う自腹生活へ逆戻りです。しかし、今のチームには3万円の軍資金と屈強な5匹がいました。クチバジム(マチス戦)守護神「セーフティ」と「あなをほる」を覚えた「かいごろ」の前には、天下の電撃要塞も無力。相手の攻撃を寄せ付けない完勝でオレンジバッジを奪取。 育て屋拒否の美学ハナダ南の育て屋に預ければ全回復できるという誘惑もありましたが、「金を払って他人に我が子の育成を外注するのは温室育ちのやること」「PP制限の緊張感を失えばこの旅の魂が死ぬ」と判断し、完全スルーを決断。 イワヤマトンネルの死線暗闇の洞窟では、野生戦を素早さで徹底的に「にげる」ことで回避。唯一の急所である技のPP切れに対しては、道中で拾った「つばめがえし」等の技マシンをふたたびに上書き習得させてPPを満タン補給するという現場の機転でカバー。誰一人欠けることなく、暗黒のトンネルを踏破しました。第11章:シオンタウン到達――自力で掴み取った「聖域」そしてついに、一行は紫煙たなびくシオンタウンへと到着しました。 ポケモンタワーの階段を駆け上がり、5階中央へ足を踏み入れると、そこには青白く輝く清らかな魔法陣が広がっていました。足を踏み入れた瞬間、傷も、毒も、枯れ果てかけた技のPPも、すべてが無償で満たされていきます。 それは、ポケモンセンターという「施し」でもなく、サントアンヌ号のような「去りゆく借り物の温もり」でもありません。泥水をすすり、散っていった仲間たちの命を背負い、自分たちの足で歩き抜いて勝ち取った「誰にも奪われない恒久的な自力のセーフティネット」でした。 現在の陣容(シオンタウン拠点化完了時)


