【チャートから学ぶ】ドル円4時間足|実践でわかるエリオット波動と頭の中で描くシナリオ

📊 チャート全体像(2025年6月)


■ 今回のテーマ

「エリオット波動とリターンムーブ」
実際のチャートから、構造的にどう成り立つか・どう見抜くかを学ぶ。


🌀 全体構造の把握

  • 左側の波形は明確な下降トレンド
  • 黄色の大きな波形で囲んだ部分が最後の下降波動
  • オレンジで丸をつけた押し戻り高値(2候補)
    → どちらを基準にしても、その後のローソク足が上抜け=上昇1波の成立

🌀 上昇2波(調整波)に現れたチャートパターン

  • 上昇1波後、下降に転じてダブルボトム形成
  • 一度上昇するも、再度下落=リターンムーブ
  • 注目すべきは、ネックラインに触れずに反転した点

🎯 注目ポイント:「リターンムーブ=ネックラインだけじゃない」

  • 一般的に「ダブルボトム後の戻りはネックラインまで」とされるが、
    今回のように、やや手前で切り返すケースも多い
  • この時重要なのは、「下髭の長い陰線=基準足」をどう捉えるか
  • 今回で言えば、オレンジの矢印で示した陰線が“基準足”とみなせる
    → この足を陽線で上抜いたタイミングが“理想のエントリーポイント”

🧠 実践からの学びまとめ

観点学び
ネックラインへの依存必ずしもネックラインまで引きつけない。構造の“途中”で反発するケースも想定すべき。
基準足の見極め下髭・高出来高・ローソクの形状(反発サイン)など、単体の足が意味を持つ場面がある。
横軸の意識ダブルボトムや2波調整は時間軸調整も重要。すぐに反転しないことを前提に構える。
予測と対応の違い「ここで反発するかも」と予測するのは難しいが、反転の形が出たときに「対応する」姿勢が大事。

■ 今回のチャートから得た実践的な学び(要点)


🔸 上昇2波の特徴とトレードチャンス

  • エリオット波動における上昇2波は、しばしば「横軸調整(=時間をかけた揉み合い)」になる。
  • その中でよく出現するのが “ダブルボトム”のパターン
  • つまり、「上昇2波中にダブルボトムを作ってくるパターン」=エントリーチャンスになりやすい。

🔸 理想的なエントリー方法(今回のケース)

  • ダブルボトム形成 → リターンムーブ → 基準足を作る → それを上抜ける陽線が確定
  • この一連の流れの中で、「基準足を見極めて、その上抜け陽線で入る」のが最も利益を伸ばせるポイントだった。
  • 今回で言えば、オレンジの矢印で示した長めの下髭陰線を基準足とする判断がベスト。

🔸 もうひとつの視点:早めに入る場合の考え方

  • ダブルボトムを形成するもっと手前=2波の下降の途中でエントリーしたいなら、
    → 必ず **「今は上昇2波中」「ダブルボトムを作ってくる可能性」**など、シナリオを事前に持っておくことが大切
  • “自分が今どの位置にいるか”を認識し、そこからどんな波形があり得るかを考えておくことが、最終的な勝率に直結する

🔸 最後の補足

  • ダブルボトムを作らずに上昇していくパターンの場合
    → 起点は「前回安値のちょい下」になりやすい
  • ダブルボトムを形成した場合
    → エントリーポイントは「右側の安値のちょい下」が意識されやすい
  • 今回はその典型的なチャートパターンが現れたケースだった。
    → 自分の想定が「合っていた」と自信を持って良い内容